肺炎は、肺を炎症させている病原体を死滅させなければ治りません。
そのため、その肺炎の原因となっている菌を死滅させる「抗菌薬」を用いて治療します。
若年齢の人や基本的に健康体の人の場合は、ある程度まで菌の増殖を抑制することができれば、死滅までできなくてもあとは、体力の回復や免疫力によって肺炎が治ることもあります。
逆に、高齢者や慢性的な疾患がある人は、免疫力も低下しており、体力低下もしていると、増殖を抑えただけでは、再度肺炎の症状がぶり返す場合があります。
ですから、高齢者や慢性的な疾患がある人は、肺炎の原因となっている菌を死滅させなければなりません。
主に使われる抗菌薬は、次のようなものです。
●ペニシリン系薬
肺炎の基本治療薬で、さまざまな菌に効果もあり、安全性の高い薬です。
●セフェム系薬
ペニシリン系薬で症状が改善しないときに使われます。
●カルバペネム系薬
ペニシリン系薬やセフェム系薬で症状が改善しないときに使われます。
特に肺炎の症状が重いときに使われます。
●マクロライド系薬
マイコプラズマやクラミジアなどによる肺炎のときに使われます。
●ニューキノロン系薬
新しい抗菌薬で、さまざまな菌に有効とされている薬です。
慢性的な呼吸器の疾患がある人に効果があるとされています。
セフェム系薬やマクロライド系薬で症状が改善しないときに使われます。